八丈島,東山火山のテフロクロノロジー
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Hachijojima, one of the Izu Islands, is located on the Volcanic front of the Izu-Ogasawara (Bonin) Arc which lies south to north along the boundary of the Pacific plate and the Philippine Sea Plate. Hachijojima consists of two stratovolcanoes : Higashiyama and Nishiyama. There is a sharp contrast between Higahshiyama, which is a well-dissected mountain, and Nishiyama, which is cone-shaped. It is topographically clear that Higashiyama was formed earlier than Nishiyama. The following is a summary of the results of this study.<BR>1) The eruptive history of Higashiyama can be divided into six ages : Sokodo I (40-50 ka), Sokodo II (<I>ca</I>. 25-33 ka), Sueyoshi (<I>ca</I>. 17-25 ka), Nakanogo I (<I>ca</I>. 11-17 ka), Nakanogo II (<I>ca</I>. 5.8-11) and Mitsune (<I>ca</I>. 5.8 ka and later).<BR>2) At Higashiyama, a large amount of dacitic magma erupted in the Sokodo I Age and the Sueyoshi Age, and formed a caldera. In the Sokodo I age, the early stratovolcanoes were subjected to landslides and collapsed, and the Higashiyama caldera emarged. In the Sueyoshi Age, the summit of Higashiyama stratovolcanoes were subject to landslides and collapsed to form the Nishihakuunzan caldera.<BR>3) the Higashiyama stratovolcano (young stratovolcano I) was formed in the Sokodo II Age and Mihara stratovolcano (young stratovolcano II a, b) in the Nakanogo I Age by eruptions of basalt and andesite magma.<BR>4) Higashiyama formed a central cone at the end of Nakanogo I Age and eruptions from the summit ended around <I>ca</I>. II ka. Thereafter, it transformed into a flank eruption which issued andesite magma in the Nakanogo II age. In the Mitsune age, volcanic activities of Higashiyama receded.<BR>5) In the Nishiyama region, eruptions became active from the Nakanogo I Age and issued mainly basaltic tephra and pyroclastic surges. However, dacitic tephra was also issued. Occasional finding of pumice fall deposit suggest the generation of daciticmagma.<BR>6) On Higashiyama, deposits Aira-Tn ash (<I>ca</I>. 24.5 ka) and Kikai-Akahoya ash (<I>ca</I>. 6.3 ka) were transported by westerlies from the Kyusyu area. They prove to be important marker tephras clarifing the tephra stratigraphy and eruptive history in this region.
- 学術雑誌目次速報データベース由来の論文
著者
関連論文
- 静岡県伊東市,池低地のボーリングコアによる古環境調査--堆積物の層序と花粉・珪藻分析
- 静岡県,伊東市内遺跡出土黒曜石製遺物の原産地推定--柏峠黒曜石原産地近傍遺跡群について
- 学会発表 鹿児島県内遺跡における黒曜石原産地推定の試み--大口市小原野遺跡・出水市上場遺跡について
- 上総層群梅ケ瀬層の古地磁気層序--とくに鮮新世と更新世の境界問題に関連して
- 房総半島南部・南房総市和田町における約4,300年前以降の植生変遷--千葉県内における花粉データとの比較
- 霧ヶ峰・北八ヶ岳産黒曜石の記載岩石学的・岩石化学的検討とフィッション・トラック年代--黒曜石製遺物の原産地推定法に関する基礎的研究
- P-144 塩嶺累層,和田峠-霧ヶ峰地域の火山層序とフィッション・トラック年代(18.噴火と火山発達史,ポスター発表,一般講演)
- 北海道・東北地方を原産地とする黒曜石の定量・定性分析--黒曜石製遺物の原産地推定に関わる研究
- 日本の海成段丘アトラスの作成
- 3.3.8 大規模地すべりの分布特性と発生予測に関する研究(3.3 経常研究,3. 研究業務)
- 東京都神津島、恩馳島産黒曜石と砂糠崎産黒曜石のフィッション・トラック年代
- 鹿児島県出水市、上場遺跡における黒曜石製遺物の原産地推定
- 八丈島,東山火山における泥流堆積物中の木材化石の^C年代
- 河野洋平邸黒曜石岩塊の移設--2008年度寄贈資料
- 伊豆諸島, 神津島天上山と新島向山の噴火活動
- 長野県長和町星糞峠における火砕流堆積物の調査--ボーリングによる噴出源と噴出年代の検討
- 蛍光X線分析装置による火成岩の主成分・微量成分の定量分析ルーチンの作製とその評価--石器石材の産地推定に関する基礎的研究
- 黒耀石産地推定分析からみた長野県矢出川I遺跡出土細石核の構成
- 静岡県、休場遺跡出土黒曜石製遺物の原産地推定--神津島産黒曜石の利用について
- サハリン(樺太)島内遺跡出土黒曜石製遺物の原産地推定--故船木鐵太郎氏コレクションから
- 栃木県北部、高原山産黒曜石の記載岩石学的・岩石化学的検討とフィッション・トラック年代--黒曜石製遺物の原産地推定法に関する基礎的研究
- 北海道における黒曜石の原産地に関する定量・定性分析--置戸安住遺跡出土遺物について
- 考古遺物の自然科学的分析による原産地と流通経路に関する研究--神津島産黒曜石製遺物について
- 青森県ムシリ遺跡・十腰内(2)遺跡出土 黒曜石製遺物の原産地推定
- 伊豆諸島産黒曜石の記載岩石学的・岩石化学的検討--黒曜石製遺物の産地推定法に関する基礎的研究
- 古鬼怒湾における古環境変遷と貝塚をめぐる環境適応に関する諸問題
- 多摩川低地の完新世における古環境変遷と貝塚の形成
- 東京都・和泉校地遺跡および長野県・上ノ平遺跡出土黒曜石製石器の産地推定分析
- 文化財の自然科学的分析による文化圏の研究--ガラス質安山岩産出地データベース
- 重点共同研究 考古遺物の自然科学的分析に関する研究--黒燿石産出地データベース
- 文化財の自然科学的分析に関する基礎的研究
- 秋田県内出土黒曜石製遺物の原産地推定--新処1遺跡・柏木岱2遺跡・烏野遺跡
- 九州腰岳,平沢良遺跡・鈴桶遺跡出土黒曜石製遺物の原産地推定
- 秋田県内出土黒曜石製遺物の原産地推定--旧石器時代
- 印旛沼地域における古環境解明のための基礎調査 (特集 印旛沼地域の縄文時代における環境適応)
- 武蔵野台地東部(本郷台)における石神井川の流路変遷
- 国分平野と柊原低地の地形と堆積物
- 関東平野における完新世海進と地形環境の変化 (国際シンポジウム 人間と海--完新世における環境変遷と人類活動)
- P24 塩嶺累層、霧ヶ峰・和田峠地域の最近110万年間の火山形成史(ポスターセッション)
- A35 栃木県北部,塩原カルデラを起源とする大規模火砕流堆積物群の岩石学的特徴とその層序(マグマプロセス,口頭発表)
- 鷹山12遺跡黒耀石研究センター地点出土石器群の黒耀石産地推定分析結果 (鷹山遺跡群の研究2004・2005)
- 長野県下諏訪町,水月公園の黒曜石 (黒曜石特集号) -- (黒曜石の理化学的分析)
- 島根県隠岐産黒曜石と佐賀県腰岳産黒曜石のフィッション・トラック年代 (黒曜石特集号) -- (黒曜石の理化学的分析)
- 星糞峠第1号採掘址の白色粘土層(黒曜石原石鉱床)に含まれる白色球顆について (黒曜石特集号) -- (黒曜石の理化学的分析)
- 北陸地方産黒曜石の記載岩石学的・岩石化学的検討--黒曜石製遺物の原産地推定法に関する基礎的研究 (黒曜石特集号) -- (黒曜石の理化学的分析)
- 鹿児島県垂水市,柊原貝塚における黒曜石製遺物の原産地推定 (黒曜石特集号) -- (黒曜石製遺物の原産地推定と考察)
- 新潟県新発田市石田遺跡・松橋遺跡出土黒曜石製遺物の原産地推定 (黒曜石特集号) -- (黒曜石製遺物の原産地推定と考察)
- 北海道,白滝産黒曜石,置戸産黒曜石,上士幌産黒曜石,赤井川産黒曜石のフィッション・トラック年代 (黒曜石特集号) -- (黒曜石の理化学的分析)
- 東京低地, 王子付近の埋没立川段丘の地質層序と形成年代
- 千葉県市川市出土黒耀石遺物の原産地研究
- 長野県北部, 野々海湿原における最終氷期以降の植生変遷
- パネルディスカッション 黒耀石と人類史 (〔駿台史學会〕50周年大会特集号)
- 日本における黒耀石の産出状況--黒耀石原産地調査 (〔駿台史學会〕50周年大会特集号) -- (シンポシウム 黒耀石と人類史)
- 伊豆諸島御蔵島,鈴原湿原における花粉分析
- 房総半島南部, 和田町平塚における完新世堆積物の花粉分析
- A13 伊豆諸島, 御蔵島火山における最新の噴火活動について
- 八丈島, 西山山頂湿原における湿原堆積物の花粉分析
- 静岡市,長沼遺跡における約3,000年前の泥炭層の花粉分析
- 八丈島,西山火山南東麓における最近2,500年間の噴出物の層序と噴火年代
- 八丈島,東山火山のテフロクロノロジー
- B31 ^C 年代測定値からみた過去 10,000 年間の八丈島, 西山火山の噴火史
- 八丈島,東山火山における過去30,000年間にわたるテフラのカタログ
- G29 ^C 年代測定値からみた八丈島、東山・西山火山の活動史
- 八丈島・八重根で発見された泥炭層の14C年代と古環境
- 伊豆諸島の八丈島・三宅島における鬼界--アカホヤ火山灰の発見と縄文遺跡編年上の意義
- 70A. 八丈島東山(三原山)火山のテフラ層中の姶良Tn火山灰・鬼界アカホヤ火山灰の発見とその意義(日本火山学会1989年春季大会)
- 70A 八丈島東山(三原山)火山のテフラ層中の姶良 Tn 火山灰・鬼界アカホヤ火山灰の発見とその意義
- 東北日本における後期更新世以降の古環境と地形発達史の研究--14C年代測定デ-タとその意義
- P42 放射年代と岩石学的特徴に基づく北海道白滝地域の火山活動史(ポスターセッション)
- 武蔵野台地における立川ローム層最下層出土の黒曜石資料の原産地推定 : 武蔵台遺跡・多摩蘭坂遺跡・鎌ヶ谷遺跡について
- 長野県鷹山盆地における黒耀石包含層の解明(予報)--ボーリングによる地質調査から (石器時代における黒耀石採掘鉱山の研究 2002)
- 東日本における後期更新世・完新世の14C年代測定デ-タとその意義(2)
- 長野県上水内郡信濃町仲町遺跡の土坑内出土資料の再検討(1)出土石器群の再整理の成果を中心に
- 東日本における後期更新世・完新世の14C年代測定デ-タとその意義(1)
- アメリカ合衆国の第4紀テフラ研究の特徴とその紹介 (千葉徳爾先生古稀記念地理学特集号)
- 関東地方における更新世の地形面区分と古地理図作成に関する研究
- エドムンド・ナウマン著 “江戸平原論” について
- 南関東と近畿の中部更新統の対比と編年--テフラによる一つの試み (中期更新生,その時代と環境--東海・伊勢湾周辺地域を例として)
- 関東地方のテフロクロノロジ-研究の現状と課題
- 静岡県,熱海沖初島の海成段丘と断層地形
- 南関東と近畿の中部更新統の対比と編年--テフラによる一つの試み (中期更新生,その時代と環境--東海・伊勢湾周辺地域を例として)
- 河野洋平邸黒曜石岩塊の移設--2008年度寄贈資料
- 静岡県、休場遺跡出土黒曜石製遺物の原産地推定-神津島産黒曜石の利用について-
- 九州腰岳,平沢良遺跡・鈴桶遺跡出土黒曜石製遺物の原産地推定