飼育下におけるタイワンキンギョの繁殖特性
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概要
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タイワンキンギョMacropodus opercularisの生息域外保存に向けて、繁殖試験と初期飼育試験を行なった。繁殖試験は屋外と飼育室内で実施し、屋外では雄4個体と雌8個体、飼育室では雌雄各9個体をそれぞれ親魚として用いた。産卵は、飼育室内において雌雄1組で飼育した水槽のみで観察された。産卵数は165-356粒(286±73粒、平均値±標準偏差)であった。産卵周期を観察するため、産卵した雌雄の1組を一定環境下(水温25.5±0.5℃、日長14hL-10hD)で飼育し続けたところ、20-39日間隔で産卵が確認された。受精卵は産卵後2日で孵化し、孵化後6日目で摂餌を開始した。無給餌下における仔魚の半数致死期は孵化後23日目であった。