【糖尿病性細小血管障害と高血圧】 糖尿病性腎症の病態
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概要
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雑誌掲載版糖尿病性腎症の成因は、高血糖と糸球体高血圧である。高血糖により生じる細胞内生化学的異常である、(1)ポリオール経路の亢進、(2)ヘキソサミン経路の亢進、(3)プロテインキナーゼ(protein kinase C:PKC)活性化、(4)酸化ストレス、(5)終末糖化産物(advanced glycation end products:AGEs)の蓄積、(6)epigenetic mechanismは、腎臓に機能的および組織学的異常を惹起する。さらにレニン・アンジオテンシン・アルドステロン(RAA)系の亢進は、糸球体高血圧、腎線維化を引き起こす。これら病態にもとづいた血糖コントロールとRAA系抑制薬による糖尿病性腎症への腎保護作用は明らかである
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