発達障害のある方々への生涯発達支援の実践研究の進捗状況(1)
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概要
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2007年から2008年にかけて行った「発達障害のある方々への生涯発達支援の実践研究」の進捗状況について報告した。発達障害の特性に応じて持てる能力が十分発揮できるような環境調整と、当事者が前向きに生きていけるような周囲の理解があれば、当事者は充実した生活を営むことができるという作業仮説の元、具体的な支援策を構築する実践を乳幼児期・就学以後・就労前後といった各段階の生活環境に対して試みている。われわれは、発達障害とは生活障害であるという理解にたち、医療モデルから社会モデルへと視点を移動させながら、包括的および学際的な支援のありかたを目指している。そこにある研究体制は、自他が融合する「共同体」への回帰願望ではない。われわれは、他者たる存在との対立緊張を引き受けつつ、そこから豊かな関係性を創出しようとする営為を経て、「孤独」を抜きにしては成り立ち得ない「連帯」の上にこそ支援は成り立つと考えている。
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