<原著>岡山県の淡水海綿について(その1)
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概要
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著者らは1977年から1980年までの間,岡山県内の淡水海綿の分布調査をおこない6属10種の生息分布を明らかにした。その後1981年から1999年にかけて調査を行った結果,下に示す7属15種の生息分布が明らかになった。15種のうち10種は前回の調査で確認された種と同じであった。そのうち確認地点数が前回調査に比べて大きく増加した種はカワカイメン,ジーカイメン,ミマサカジーカイメンとマツモトカイメンであった。一方,大きく減少した種はセンダイカイメンとカワムラカイメンであった。この結果は人間の生活がおよぼす影響が大きいと考えられる。今回の調査で初確認となった種はエンスイカイメン,シナカイメン,リュウコカイメン,ツツミカイメンとジャワカイメンの5種で,いずれの種も確認地点数は少ない。
- 川崎医科大学の論文
- 2002-12-25
著者
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