大学図書館活用セミナーをリデザインする : インストラクショナル・デザインを意識した図書館ガイダンスの取り組み
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概要
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九州大学附属図書館では初年次教育の授業と連携した図書館ガイダンス「大学図書館活用セミナー」を開催している.平成24年度は,このガイダンスの改善に取り組むにあたり,インストラクショナル・デザインの枠組みから大きな示唆を得た.特に同ガイダンスの設計においては学習目標および動機付けの側面に着目した.学習目標は,上位の授業科目の目標から導出し,観察可能なパフォーマンス目標としての定義を試みた.動機付けは,インタビュー調査の結果をふまえ,方策として学生アシスタント(図書館学習サポーター)およびクリッカーの活用を選択した.本事例はインストラクショナル・デザインのわずか一部を実践したにすぎないが,今後大学図書館が展開する情報リテラシー教育においてもこのような理論や枠組みを意識し,図書館職員の専門性の幅を広げる必要があろう.
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