出血性副作用で死亡例も出た新規抗凝固薬ダビガトラン。重篤例の多くは腎障害など複数の危険因子を有しており、予防法が検討されている。開発中の他の新規抗凝固薬には同様のリスクはないのだろうか。 今年6月、ダビガトランの製造販売元である日本ベーリンガーインゲルハイムが「適正使用のお願い」を発出したのを皮切りに、同薬の副作用に関する注意喚起が相次いだ(表1)。