音高認知機能と音高に関する音楽能力との関連性--大学生に実施したエクササイズ実践と音楽実技調査をもとに
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概要
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音高の能力に何らかの問題を有する大学1年生12名を学習者として,彼らに音高の能力を育成するエクササイズアプローチによる実践を3回行った。同時に, 3回の音楽実技調査によって音高の能力の変容がわかる量的データを, 6回の聴き取り調査によって音高認知機能の状況がわかる質的データを入手した。 その双方のデータをつきあわせて分析した結果,①音高の能力が未熟な段階にある者の多くは,音高認知機能のうち,音高の記憶機能に主要な問題がある。 ②彼らは,音高の記憶機能に問題があるために,再生すべき音高を[思い違い」して再生する。 ③さらに,そのことが要因となって音高の記憶機能がしばらく混乱している。 一方,音高の能力を保有している者の音高の記憶機能は,誤った再生で生じる混乱に対して,何らかの修正ができる程度に強固である,などが推察できた。
- 比治山大学現代文化学部の論文
比治山大学現代文化学部 | 論文
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