1950年代前半における日本開発銀行の第一次審査--『借入申込聴取書綴 福岡支店』の分析
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概要
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本稿では、日本開発銀行(以下、開銀)の第一次審査(=申込受付)について、期間(開銀にとって設立初期にあたる1950 年代前半のみ)と範囲(福岡支店経由の案件のみ)の点で限りはあるが、開銀の内部資料を用いた実証分析を行った。その際、① 第一次審査のプロセス、② 第一次審査での調査、③ 第一次審査での選別基準に分けて順に考察している。その結果、① プロセスについては、支店経由案件の審査には地方部(本店)も関与した「2 回の調査と1 回の選別」であったこと、②調査については、支店段階ですでに、協調銀行への問合わせ・借入申込企業の主要取引銀行に対する協調融資への参加要請・抵当権順位の折衝が行われていたことなどが、そして、③ 選別基準については、「工事の意義・必要性・緊要性」や「管理貸・債権保全確保」、そして、開銀自身の経営に関わる問題が重要な選別基準となっていたことなどが明らかとなった。
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