環境政策形成システム開発のための社会工学的調査研究:地球環境問題からごみリサイクル問題まで 「横浜の森」における市民意識の構造から見た環境の経済的価値に関する測定と評価
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概要
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本研究論文は,関東学院大学経済学部安田八十五研究室が,2004年度から2008年度の5年間に取り組んできた「『池子の森』における環境の経済的価値に関する測定と評価」研究の一環として,「横浜の森」を対象としたものである。特に2006年度の「『池子の森』における環境の経済的価値に関する測定と評価」に準拠して,2007年度からは「横浜の森」についての市民アンケート調査を行い,仮想的市場評価法(Contingent Valuation Method:CVM)を用いて,環境の経済的価値を測定し,評価を行ったものである。具体的には,アンケート調査から「横浜の森」についての市民意識の分析を行い,『池子の森』アンケート調査との比較で環境の経済的価値の違いについて検討したものである。多くの市民がこれ以上の開発をせず,森を保全することを望んでいることが示された。「横浜の森」の環境の経済的価値は1年間で約3,800億円と測定された。これは「池子の森」の環境経済価値の約3,750億円とほぼ同じ金額であり,横浜市民は「横浜の森」全体の環境経済価値と『池子の森』の環境経済価値に同等の価値を与えている。
- 関東学院大学経済経営研究所の論文
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