「和歌山の環境林」整備手法開発--初期投資省略による造林手法の確立
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概要
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保育施業の低コスト化を様々な手法を用いて試みた結果以下の知見が得られた。1.生長量・経済性を総合的に評価すると、普通大苗を低密度に植栽し、下刈りを省略する施業が優れていた。2.一般的な施業(植栽密度4000本/ha)において下刈りを省略すると、生長量が著しく低下する。3.低密度植栽(1000本/ha)において下刈りを省略しても、規格の大きいポット大苗、普通大苗であれば一定の生長量は確保されるが、普通苗は生長量が低下する。4.ツリーシェルターによる樹高の生長促進効果は2年程度しか認められなかった。5.種子の播種は急傾斜地では定着が難しく、実用化するには様々な条件で試験をおこなう必要がある。6.全刈りと坪刈りで掛かる労務量を比べたところ、坪刈りの労務量は4割程度となり省力化に有効であった。7.高木性樹種は伐採前もしくは、伐採後間もなくは侵入するが、それ以降は期待できない。8.シカの密度の高い本県では獣害防護柵を設置しなければ、再生する植生の樹種数は少なく、かつ、特定の樹種に偏って、森林化が見込めない状況になる。
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