北海道の林業労働者の労働災害・ヒヤリハットに関する実態について
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概要
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北海道における林業労働災害とヒヤリハットの発生状況や原因について郵送アンケート調査を実施し、道内の72社の素材生産業者、657名の労働者より回答を得た。事業体の過半数で労働災害が、約9割でヒヤリハットが発生していた。同様に労働者の5人に1人が労働災害、2人に1人がヒヤリハットを経験していた。労働災害遭遇時の作業形態では伐倒作業が最も多く、被災者の6割を占めた。年代ごとの被災率や経験年数ごとの被災率に独立性の検定による有意差(α=0.05)は認められなかった。一方、被災者グループと被災者以外のグループに、普段の健康状態について有意差が認められ、被災グループの方が身体の不調を抱えている比率が高いという結果になった。被災は月曜と金曜に多く、発生時間帯は午前10時から11時台、午後3時から4時台に多いという傾向、および従業員の少ない事業体ほど労災発生率が高いという傾向は全国と同様であった。
- 北海道立林業試験場の論文
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