青花碗に描かれた騎馬戦士の氏素性を探る
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概要
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元朝治下では、あまたの西域出自の騎馬民族が王朝の治安維持と権益の保護を目的として江南地方一帯に配置された。面白いことに、かかる騎馬民族との関わりを彷彿とさせる遺物が、今帰仁城跡から出土した発掘史料の中に散見される。それらの中には、青花と呼ばれる元代の陶器の側面に騎馬の戦士をあしらった図柄なども存在する。本稿は、問題の図柄に看取される携行品を手掛かりにして、この騎馬戦士の氏素性に迫る。In the Yuan Era in China, numerous equestrian peoples from such regions as around the Caspian Sea and Central Asia were employed and stationed in southern China to keep law and order as well as to protect political and economic interests of the dynasty. Interestingly, there exists, among the excavated items from Nakijin Castle, the image of a horseman on a piece of porcelain called seika belonging to the Yuan period. This paper intends to trace the ethnic background of this horseman by referring to the items that he carries.
- 名桜大学,PUBLISHED BY MEIO UNIVERSITYの論文
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