化学合成独立栄養細菌Acidithiobacillus thiooxidans由来アコニターゼの遺伝子解析と大腸菌での発現
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概要
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Acidihiobacillus hiooxidans由来アコニターゼ遺伝子を大腸菌中にクローニングし、発現させ、精製及び性質検討を行った。A. hiooxidansアコニターゼはEscherichia coli JM109株で発現させ、活性が無細胞抽出液で確認された。646アミノ酸から成っており、イソクエン酸脱水素酵素遺伝子(icd)の上流に位置していた。またブタ心筋由来アコニターゼと大腸菌アコニターゼA型と高いアミノ酸配列相同性があり、ブタ心筋アコニターゼで触媒反応、基質の結合に関与するとされている27アミノ酸のうち25アミノ酸の保存が確認された。A. hiooxidansアコニターゼはDEAE-oyopearl 650M等により精製された。精製酵素は至適pH7.5、至適温度60℃であった。また40℃で1時間インキュベートを行った後にも、活性の低下は見受けられなかった。pH6.0-8.0で1時間インキュベートした後も、100%の活性を維持していた。更に本酵素は、分子量66000のモノマー酵素であることが明らかになった。なお、本論文中に記載したA. hiooxidansのアコニターゼ遺伝子を含む塩基配列はDDBJデータベースに登録されており、アクセション番号AB196983で検策できる。
- 岡山大學農學部の論文
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