超外生性と輸出主導型成長仮説
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概要
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この論文は、ルカス批判を計量経済学の手法によって応用し、輸出主導型経済成長仮説を再評価することを目的とする。その結果、1954年から1993年までの韓国経済における輸出成長変数は、弱、強、そして超外生性を満たす変数であることが実証された。特に、韓国における輸出成長の超外生性は、輸出成長と経済成長との間には、構造的に影響されない関係であることを示唆している。同時に、1960年代初期から始まった韓国の輸出主導型経済成長政策はルカス批判には属さないことも意味している。これらの結果は、韓国における輸出主導型経済成長政策の妥当性も支持している。また、政策含意として、各国の固有な経済システムの違いにより、経済成長に対する経済参加者の期待形成も違うことが示唆されている。
- 2003-09-29