<論文>ソーシャル・アドミニストレーションに関する基礎的考察 : 「福祉サービス運営管理」に関する仮説の設定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿では,「ソーシャル・アドミニストレーション」に関する先行研究を踏まえ,社会福祉政策の視点から,福祉サービスとニーズとを適正かつ適格に結びつける「福祉サービス運営管理」機能について,社会福祉基礎構造改革等を基に仮設を設定した。この機能は,福祉サービス提供や利用を円滑におこなう上で,福祉サービスとニーズを効果的で遺漏なく結びつけるためのものであり,契約型の社会福祉の下では,サービス提供とサービス利用の円滑推進機能を備えるものである。社会福祉基礎構造改革を経た社会福祉法のなかでは,「事業運営の透明性の確保(情報開示・提供)」「福祉サービス利用援助(地域福祉権利擁護事業)」「苦情解決制度」「サービス内容の評価」等といった諸制度が,「福祉サービス運営管理」としての機能を持つものであると考えられる。
- 田園調布学園大学の論文
- 2003-03-25