<論文>わが国における精神保健福祉施策の現状と今後の課題に関する一考察 : 新障害者プラン策定に向けた試論
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概要
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わが国の精神保健福祉施策(精神障害者支援施策)は,昭和25年の精神衛生法制定以来,長期にわたり精神科病院への入院中心で推移した。しかし,平成7年の「精神保健福祉法制定や障害者プランの実施」を契機に改革の動きが活発化し,近年,「精神障害者支援をめぐる重要課題は,精神科医療の改革と地域生活支援体制の確立」であるという認識が高まっている。そういう中,現在,平成15年度からの実施をめざし,「新障害者プランの策定作業」が進められている。そこで,本稿では,わが国における精神保健福祉施策の現状と今後の課題を検証し,新障害者プラン策定に向けた提案を試みたいと考えた。具体的には,まず,「わが国の精神保健福祉の現状」「障害者プラン(平成7年分)の達成度」「近年の新たな施策動向」などを検証した。その上,「精神保健福祉は国民すべての問題である」という認識に立ち,新たな障害者プラン策定に向けた提案として,「理念と位置づけ」「施策目標」「重点課題」「数値目標」などを取りまとめた。
- 2003-03-25