ナス近縁野生種のプロトプラスト培養と細胞融合
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概要
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ナス台木品種の改良を行うため、近縁野生種の細胞融合について検討した。その結果、照度6500~7500luxで育成した外植体を酵素液Oで処理することにより、供試した全種からプロトプラストを得ることができた。また、S. toxicarium、S. integrifolium、S. sanitwongseiおよびS. abutiloidesのプロトプラストから再分化個体を得ることができた。S. integrifoliumとS. melongena(D.M.P)のプロトプラスト融合は、細胞密度5×10(4)個/mlの時175V/cm、1×10(5)個/mlの時125V/cm、2×10(5)個/mlの時100V/cmで誘電電気泳動し、1kV/cmでは3~4回、1.5kV/cmでは3回パルスを印加するとシングルペアの融合率が高かった。S. torvumのプロトプラストは1×10(5)個/mlの密度で125V/cmの電圧を与えシングルペアを形成させた時、パルス電圧0.5kV/cm、パルス幅15μSで処理すると融合率が高かった。S. toxicariumとS. integrifoliumのプロトプラストはヨードアセトアミド5mMで10分間処理、S. abutiloidesはヨードアセトアミド3mMで10分間処理することにより分裂が抑制され、細胞質を不活化することができた。
- 埼玉県農林総合研究センターの論文
- 2002-10-00
埼玉県農林総合研究センター | 論文
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