伝染性単核症で入院中の4歳の女児が,病院食であるバナナを誤嚥して窒息死した。裁判所は,誤嚥事故を未然に防ぐために,看護師に食事の方法や監視の仕方を具体的に指示すべき注意義務が担当医にあったとして,医療機関の責任を認定した。事件の概要 原告Xらの子Y(4歳,女児)は,1997年4月3日,伝染性単核症の疑いでA病院に入院した。