作業集団における作業形態とチームワーク状態に関する定量的評価(縫製企業の場合) : インダストリアル チームワーク ダイナミックスの構築と検証(第2報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Group Dynamics(集団力学)を産業界に導入し, 作業集団におけるチームワークとその集団としての生産性との関係を明らかにすることを研究目的とした「IndustriaI Teamwork Dynamics(ITD)」を提案し, 産業界における社会調査を通じた実証的研究を行う.第2報では我国の縫製企業に対してこのパラダイムを適用し, 作業集団としての作業形態(集団作業や個人作業)に着目し, チームワーク状態との関連性を明確にしている.研究対象企業が採用している生産性の一つの指標である作業能率に基づき, 調査対象集団(集団数65,回答者数842人)の中から研究対象集団(集団数50,回答者数713人)を規定し, 主として基礎統計に基づいて解析を行った.さらに, G-P分析により研究対象集団から解析対象集団(高能率作業集団(Good Group) : 集団数12,回答者数151人, 低能率作業集団(Poor Group) : 集団数12,回答者数173人)を抽出し, 作業内容(縫製, 裁断, 検査)別に作業形態とチームワーク状態との関連性について考察した.結論としては作業形態によってチームワーク状態は大きく異なり, チームワークがより必要とされる集団作業では良好であり, 個人能力に依存する個人作業ではチームワーク状態は約7倍悪化していることが判明した.このように, 産業界の作業集団における作業形態とチームワーク状態の関連性に対して, 定量的評価システムの基礎を構築した.
- 1997-10-15
論文 | ランダム
- 外書講読・ガルブレイス「新産業国家論」-7-産業体制の目標
- 圧造機のQTCとねじ製造ラインのシステム化
- 外書講読・ガルブレイス「新産業国家論」-8-産業体制における価格形成
- 外書講読・ガルブレイス「新産業国家論」-6-企業者から技術機構へ
- 外書講読・ガルブレイス「新産業国家論」-5-株式会社と国家