難治性のけいれん重積にtriclofos sodium(トリクロリール)が奏効した1女児例
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概要
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triclofos sodium(トリクロリール)は催眠剤として広く使用されているが, 抗けいれん剤として用いた報告は見られない。今回, 難治性のけいれん重積状態の女児にトリクロリールを使用し, 著明な効果を得たので報告する。患児は新生児期よりシリーズ形成を伴うtonic spasmsが出現し, 乳児早期てんかん性脳症の診断で種々の治療を行ったが, 発作の抑制は困難であった。3ヵ月よりWest症候群へと変容していたが, 1歳2ヵ月時, けいれん重積状態となり, 静脈麻酔を含む各種の抗けいれん療法を行ったが発作のコントロールは困難であった。トリクロリール間歓的経口投与開始により, けいれん重積からの離脱に成功し, 漸減中止にても経過は良好であった。
- 日本てんかん学会の論文
- 1986-10-31
著者
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