点頭てんかんの聴性脳幹反応に関する研究
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概要
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点頭てんかんを対象として聴性脳幹反応(以下ABR)を経時的に検索し, CT, 治療および予後との関連について検討した。1)点頭てんかん21例中6例(28.6%)に脳幹障害が認められ, 全例ともWaveV-WaveIの潜時の延長を認めた。2)ABRより脳幹障害を認めた点頭てんかん6症例ではすべてにCT異常が認められ, 広範囲な脳病変の存在が示唆された。3)点頭てんかんにおいて脳幹障害を認めた6症例はその後2年間の観察期間後も4例(67%)に発作がみられ, 知能的予後は不良であった。6例中5例にABRを再検したところ, 4例が正常化していた。
- 日本てんかん学会の論文
- 1985-04-30
著者
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