グリオーマのてんかん原性に関するX線CT的研究
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概要
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てんかん発作は脳腫瘍の主症状の一つであるが, その出現率はさまざまな要因によって異なる。今回われわれはテント上グリオーマ(glioblastoma 28例, low grade astrocytoma 23例)を対象としてCtscanにより腫瘍の局在, 周囲の浮腫および造影増強のされ方とてんかん発作の有無の関係を調べた。腫瘍の局在に関しては中心溝から前頭部・側頭部の腫瘍にてんかん発作を伴うものが多く, また右半球腫瘍に発作発現率が高かった。腫瘍周囲の浮腫に関してはその程度の軽度なものに発作発現率が高かった。次にグリオーマをcontrastCT所見により4型に分けて発作発現率を検討したが, 増強効果の乏しい腫瘍にてんかん発作発現率が高いことが知られた。
- 日本てんかん学会の論文
- 1984-04-30
著者
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