アルコールのラット扁桃核キンドリングに対する作用
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概要
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ラット扁桃核キンドリングを用いて, アルコールの急性投与および慢性投与後離脱時のけいれん発作に対する影響を検討した。1)アルコール急性投与の作用 : 20%アルコール溶液(0.25,0.5,1,2g/kg)の腹腔内投与後, 後発射持続時間およびRacineの分類による発作段階を経時的に調べた。その結果, 0.5〜29/kg投与群では, 用量依存的に抗けいれん作用を認め, 発作段階の減少および後発射持続時間の短縮が見られた。一方0.25g/kg投与群では, 発作段階は変化せず, 後発射持続時間がわずかに延長した。さらに同用量投与30分後のけいれん閾値の変化を調べた結果, 25μAの閾値低下を認め, けいれん促進作用を示した。2)アルコール慢性投与後離脱時の影響 : 20%アルコール溶液(2g/kg i.p.)を1日1回, 8日間連続投与し, 離脱1,4,8日目の閾値の変化を調べた。その結果, アルコール投与群では, 閾値が離脱1日目のみ投与前に比べ有意に低下していた。
- 日本てんかん学会の論文
- 1992-03-30
著者
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