Composix<SUP>®</SUP> meshで修復した腹壁デスモイド腫瘍の1例
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概要
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症例は61歳,男性.2008年に胃癌に対し胃全摘術を当院で施行された.2010年より右下腹部に腫瘤を触知し次第に増大傾向を認めた.腹部CTで右腹直筋下に低濃度腫瘤を指摘された.Core needle biopsyを行い病理組織検査でデスモイド腫瘍の診断となり手術を施行した.遺残のないように腫瘍を切除し腹壁欠損部をComposix<SUP>®</SUP> meshで修復した.術後経過は良好で第15病日に退院となった.現在,明らかな再発兆候や腹壁瘢痕ヘルニアの発生はなく日常生活に支障はない.自験例のように腹壁デスモイド腫瘍の切除に際し,腹壁欠損が大きい場合メッシュによる修復が必要となることがあるため,文献的考察を加えて報告する.
- 日本臨床外科学会の論文
著者
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本間 憲治
新潟県厚生農業協同組合連合会上越総合病院 外科
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小出 則彦
新潟県厚生連上越総合病院外科
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藤田 亘浩
新潟県厚生連上越総合病院外科
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宮澤 智徳
新潟県厚生連上越総合病院外科
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本間 憲治
新潟県厚生連上越総合病院外科
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