ウワバミソウの珠芽の休眠打破と生育に及ぼすジベレリンおよびベンジルアミノプリン処理の影響
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概要
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ウワバミソウの珠芽の休眠打破および苗の生育に対するジベレリン(GA)およびベンジルアミノプリン(BAP)処理の影響について検討した.珠芽に対してGAを0,100および500 ppmで処理した結果,最終の出芽率は100 ppmで84%と最も高かったが,500 ppmでは34%と低く,0 ppmでは全く出芽しなかった.さらに珠芽に対してGAの0,10,50および100 ppmとBAPの0,1および10 ppmを組み合わせ処理した結果,休眠打破の効果は,GAの場合では10~100 ppmで濃度が高まるほど高かったが,BAPにはいずれの濃度にも休眠を打破する効果は認められなかった.しかし,GAとBAPの組み合わせ処理によって,GAが10および50 ppmの場合ではGA単独処理と比較して休眠打破効果を高め,出すくみ率を低下させる作用が認められた.また,苗に対して25および100 ppmの濃度のGAおよびBAP溶液を散布により2回処理した.GA処理は対照区と比較して節間伸長により主枝長を有意に伸長させた.BAP処理は対照区と比較して側枝数を有意に増加させた.
- 園芸学会の論文