術前に診断された虫垂原発印環細胞癌の1例
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概要
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症例は80歳,女性.便秘精査目的に下部消化管内視鏡検査を施行し,虫垂開口部に径15mmの中心に陥凹を伴った隆起性病変を認めた.生検を施行し,病理結果は印環細胞癌であった.虫垂原発印環細胞癌の診断で回盲部切除術を行った.病理組織所見は虫垂の筋層から一部盲腸にかけて,同一病変内に印環細胞癌(sig)を主体とし,中分化型腺癌(tub2),粘液癌(muc)が混在した多様な組織像を呈していた.印環細胞癌の発生機序として分化型腺癌からの発生が示唆された.
- 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会の論文
著者
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近藤 信夫
ジェネティックラボ病理解析センター
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武藤 瑞恵
JA北海道厚生連遠軽厚生病院 内科
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市來 一彦
JA北海道厚生連遠軽厚生病院 内科
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武藤 桃太郎
JA北海道厚生連遠軽厚生病院 内科
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石川 千里
JA北海道厚生連遠軽厚生病院 内科
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井上 充貴
JA北海道厚生連遠軽厚生病院 内科