BDフェニックスTMにおけるクリンダマイシン(CLDM)誘導耐性ブドウ球菌検出の有用性
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概要
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Clinical and Laboratory Standards Institute(CLSI)のM100-S18に微量液体希釈法によるStaphylococcus属のCLDM誘導耐性検出法が追記され,全自動同定感受性検査システム「BDフェニックスTM」においても新たにiMLSB wellが追加されたグラム陽性菌用パネル「BDフェニックスTMグラムポジティブPMIC/ID74」が開発された.これにより同定・感受性検査と同時に,追加試験無しでiMLSBテストによるCLDM誘導耐性の検出が可能となった.そこでStaphylococcus属120株を対象としその基本性能について検討を行った.iMLSBテストと対象として用いたD-テストとの一致率は99.2%と良好な結果が得られた.本パネルを用いることでCLDM誘導耐性を従来法より迅速に報告することが可能となり,有用な検査であると考える.
- 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会の論文
著者
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松井 奈津子
刈谷豊田総合病院臨床検査科
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藏前 仁
刈谷豊田総合病院臨床検査・病理技術科
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加藤 礼子
刈谷豊田総合病院臨床検査・病理技術科
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中村 清忠
刈谷豊田総合病院臨床検査・病理技術科
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犬飼 ともみ
刈谷豊田総合病院臨床検査・病理技術科
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奥川 勝
刈谷豊田総合病院臨床検査・病理技術科
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