大阪府柏原市に在住する精神障害者の社会参加に 対するニーズと就労支援方法の検討:-地域生活および社会参加のニーズ調査から-
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概要
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精神障害者がよりよい地域生活を送るには,働くことの支援は重要な課題の一つである.しかしその施策は遅れており,ニーズに応じた支援方法は充分に確立されていない.大阪府柏原市に在住する精神障害者を対象に,当事者の生活状況とニーズを明らかにするためにアンケート調査を実施した.調査項目は,地域の交流活動や生きがい,就労希望の有無であった.調査対象者は27 名で,一般就労者はなく,福祉的就労者が41%と最も多かった.地域交流無し者が74%であり,就労希望者は89%であった.本結果を柏原市の現状として一般化するには,対象者数が少ない.しかし,地域交流は少ないが就労希望が高いことから,「仕事をしたい」と思う人をまず雇用し,日常生活の支援を受けながら,働くことによる「生きがい,社会参加の喜び,経済的効果など」を感じられるよう支援することが重要である.
- 保健医療学学会の論文
著者
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酒井 ひとみ
関西福祉科学大学 保健医療学部
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巽 絵理
関西福祉科学大学 保健医療学部
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辻 陽子
関西福祉科学大学 保健医療学部
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辻 陽子
関西福祉科学大学 保健医療学部 生活支援研究室
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野村 恭代
大阪市立大学大学院生活科学研究科
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酒井 ひとみ
関西福祉科学大学 保健医療学部 生活支援研究室
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巽 絵理
関西福祉科学大学 保健医療学部 生活支援研究室
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