水疱性類天疱瘡抗原の多様性―Western blot法による解析―
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概要
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18例の水疱性類天疱瘡血清を用い,ヒト表皮蛋白抽出液をsubstrateとして,Western blot法にて類天疱瘡抗原を解析した.結果は以下の通りである.1)240,200,180KDの3種類の蛋白が検出され,それらの検出頻度は,それぞれ44%,22%,50%であった.2)2例(11%)では,特異的な蛋白を検出しなかった.3)コントロールとして用いた尋常性天疱瘡血清,健常人血清それぞれ10例では,上記3種類の蛋白は検出されなかった.4)各患者血清により検出される上記3種類の蛋白の組合せは,固有のパターンであり再現性があった.これらの結果は,類天疱瘡抗原及び症例間での抗体の多様性を示唆する.
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
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