EBウイルス感染を原因として発症したinfantile papular acrodermatitisの1例
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概要
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EBウイルス感染を原因として発症したinfantile papular acrodermatitisの1例を報告した.患者は1歳2ヵ月の男児.感冒様症状に伴い,紅色丘疹が両下腿に出現し,急速に四肢,殿部,顔面に対側性播種状に多発した.瘙痒は伴なわない.表在リンパ節は腋窩,ソケイ部で触知された.血液検査でリンパ球増多や異型リンパ球の出現はなかったが,軽度の肝障害を認めた.Paul-Bunnel反応は陰性.血清ウイルス学的に,HBs抗原は陰性であったがEpstein-Barrウイルス(以下EBV)のviral capsid antgienに対する抗体(VCA抗体)およびearly antigenに対する抗体(EA抗体)が上昇しており,EBウイルス感染であることが確認された.
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文