ヒト皮膚常在菌Propionibacterium acnesの細菌学的ならびに生物学的意義について 第4報:P.acnesに対する年齢別血中抗体の分布
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概要
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ヒト血清中の Propionibacterium acnes 及び P-granulosum に対する抗体価の分布を,ヒト皮膚由来株を抗原として使用し,U 型マイクロタイターによる菌体凝集反応で測定した. ヒト血清にはの血清型 I 及び肘こ対する抗体が認められた.年齢別(10以下,10代,20……70代)にみると,その平均抗体は,血清型 I に対し, 80, 320,80, 80, 80. 80, 40, 80で,血清型 II に対しては,10代以後全て,1管低い値であった.すなわち,両血清型に対する抗体価は,10代で最も高かった.本菌の生物型別では,生物型 IB5 及び IB 2 に対する抗体価は,他に比較し1~2管低い傾向にあった.一方 P.granulosum に対する抗体は,ほとんど認められなかったが,4被検血清では,線毛を有する菌株に対する抗体価が 1 : 160~1 : 5120で, P.acnes のそれをしのいだ,この抗体は,線毛に由来するものと考えられた,
- 公益社団法人 日本皮膚科学会の論文
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