スパース符号化に基づく短期的シナプス抑圧を持った神経回路網のダイナミクス
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概要
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本研究では,スパース符号化に基づく動的シナプスを持った連想記憶ネットワークの動力学特性を解析する.抑圧的シナプスが支配的な領域において,ネットワークは,活動度が比較的低い状態でスパースに符号化された記憶パターンの間の振動を見せる.このネットワークの動力学特性を解析するため,部分格子法を用いて平均場モデルを導出し,スパース符号化の影響を解析した.この解析から,スパース性が増すとともに,振動状態が低いノイズ強度でも生じること,振動状態と定常状態の間の多安定状態のパラメータ領域が縮小することが明らかになった.
- 東京大学生産技術研究所の論文