経カテーテル的血栓溶解療法後に虚血性小腸炎をきたした上腸間膜動脈閉塞症の1例
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概要
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症例は84歳,女性.突然の上腹部痛を主訴に当院搬送となった.造影CT検査で上腸間膜動脈(以下SMA)に閉塞を認め,ウロキナーゼ動注療法を施行した.その後,食事摂取にて腹痛が再燃した.造影CT検査で回腸の限局性浮腫を認め,腹腔鏡補助下小腸部分切除術を施行したところ,SMA閉塞症に起因する虚血性小腸炎と診断された.SMA閉塞症では早期診断が重要であり,経カテーテル的治療後には注意深い経過観察が必要である.
著者
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片岡 慶正
大津市民病院
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藤井 恒太
大津市民病院 消化器科
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高谷 宏樹
大津市民病院 消化器科
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益澤 明
大津市民病院 消化器科
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高見 史朗
大津市民病院 消化器科
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片岡 慶正
大津市民病院消化器内科
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若林 直樹
大津市民病院消化器内科
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岩井 直人
大津市民病院消化器内科
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森田 幸弘
大津市民病院消化器内科
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高田 龍介
大津市民病院消化器内科
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松本 尚之
大津市民病院消化器内科
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