有機ハイドライド方式オンボード水素発生システムの研究開発(その2)塩素フリー触媒の開発
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概要
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Pd-Agからなる水素分離膜と塩化物が残存する熱交換器型触媒を組み合わせた膜分離反応器を用いて脱水素反応を行ったところ、水素分離膜の水素透過能が徐々に低下した。この原因はPd-AgのAgがAgClとなって水素分離膜表面を覆っているためであることが分かった。そこで塩化物を含まない前駆体化合物を用いて熱交換器型触媒を調製し、Pd-Agからなる水素分離膜と組み合わせた膜分離反応器を開発した。この膜分離反応器を用いてメチルシクロヘキサンの脱水素反応を行ったところ、水素分離膜の水素透過能は低下せず、高いメチルシクロヘキサン転化率を維持できた。『本事業は、経済産業省からの委託を受けた(財)石油産業活性化センターの「将来型燃料高度利用研究開発」事業の中で実施したものである。』
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公益社団法人 石油学会 | 論文
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