溶液中におけるジフェニルボロンカチオンの発生とその条件
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概要
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これまで、我々はジクロロメタン中でジフェニルクロロボランにピリジンなどの求核試薬を加えアダクトを生成させ、更にSbCl<SUB>5</SUB>を加えてsp<SUP>2</SUP>カチオンを生成させた。一方、ニトロメタン中では溶媒が配位したと思われるsp<SUP>2</SUP>カチオンが得られたが、その構造は明らかではない。そこで、ボロンカチオンの生成条件およびその構造をより明確にするため、求核剤、脱離基、ルイス酸、溶媒を変えてカチオンの発生を試みた。脱離基は、トリフレートやパークロレートを用い、ルイス酸は、AlCl<SUB>3</SUB>, AlBr<SUB>3</SUB>, GaCl<SUB>3</SUB>を用いた。求核剤は、強塩基の4-ジメチルアミノピリジンを追加した。これらの実験を理論計算の結果と合わせて発表する。
- 基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)の論文
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会) | 論文
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