多重水素結合部位を有する核酸塩基を導入した6-オキソフェナレノキシル誘導体の合成と性質
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概要
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我々は、安定中性ラジカルである6-オキソフェナレノキシルを基盤としたスピン非局在型の安定開殻有機分子の設計および合成を行っており、その電子スピン構造やレドックス性に由来する磁気的および光学的な性質の発現に成功してきた。<BR> 今回、水素結合によるラジカル部位の電子状態の制御を目的として、6-オキソフェナレノキシルに多重水素結合部位を有する核酸塩基類を結合させた新規中性ラジカルを分子設計した。<BR> 今回、核酸塩基類としてN-ブチルウラシルを導入した誘導体を合成し、その性質を解明したので報告する。
- 基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)の論文
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会) | 論文
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