フラレノール誘導体の反応性とフラーレン骨格内部の磁気的性質
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概要
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CHCl<SUB>2</SUB>-C<SUB>60</SUB>-OHを超強酸で処理するとアルキルフラーレンカチオンCHCl<SUB>2</SUB>-C<SUB>60</SUB><SUP>+</SUP>が発生することが知られている。今回我々はCHCl<SUB>2</SUB>-C<SUB>60</SUB>-OHからCHCl<SUB>2</SUB>-C<SUB>60</SUB>-Hへの還元反応およびCHCl<SUB>2</SUB>-C<SUB>60</SUB>-Clの反応性についての検討を行った。一方、我々はこれまで水素分子を内包したC<SUB>60</SUB>を合成し、内包水素はC<SUB>60</SUB>骨格外側の構造変化に対する鋭敏なNMRプローブとして有用であることを見出している。そこで、水素分子を内包した各種C<SUB>60</SUB>誘導体を合成し、<SUP>1</SUP>H NMRにより内包水素分子のケミカルシフトを測定し、GIAO計算及びNICS計算を用いてフラーレン骨格内部の磁気的性質について解釈したので報告する。
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基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会) | 論文
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