新規ロタキサン構築法としてのイミン架橋型スレッディングの適用性調査
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概要
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ロタキサン分子が持つ独立した運動性を制御することは、分子マシンや分子デバイスの開発へとつながる重要な研究課題である。当研究室で開発されたロタキサンはヒドリンダセン骨格を軸分子とし、大環状ジアミンとイミン結合形成を制御することで運動性の制御が可能な新規ロタキサンシステムである。本研究では、軸・環状分子の構造的要因がイミン結合の形成・切断にどのように影響するかを調査するため、新たにシクロヘキサン誘導体およびヘキサヒドロピレン誘導体を合成し、マクロサイクルとのスレッディングを行った。更にヘキサヒドロピレン誘導体はエンドキャップを導入したイミン架橋型ロタキサンへと誘導し、[2]ロタキサンへの加水分解能を調査したので報告する。
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基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会) | 論文
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