1,4-ビス[(ジメトキシフェニル)エチニル]ベンゼンの結晶構造
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
自己組織化能を有する分子が集合した超分子集合体の研究が注目されている。これは、超分子構造に基づく新たな高次機能が期待されるためである。この分子集合体は、π-スタッキング、水素結合、電荷移動相互作用、ヘテロ原子接触などによる分子間相互作用によって制御することが可能である。我々は、1,4-ビス(フェニルエチニル)ベンゼンの分子集合状態を制御するために、末端のフェニル基にメトキシ基を導入して結晶の分子配列を調査した。無置換体の結晶構造はC-H…π接触によるface-to-edge型に集合していた。一方、末端フェニル基の2,6-位にメトキシ基を導入した化合物では、末端フェニル基間のπ-スタッキングによって、ジグザグ状に整列した結晶構造が得られた。
- 基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)の論文
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会) | 論文
- 開口部サイズの精密制御:含セレン開口C60の合成と性質
- CO2吸蔵状態にあるアザカリックス[4]アレーンの結晶構造解析
- スピロ縮環トラキセン誘導体の合成と性質
- ミクロからマクロスコピックタイムスケールへの光による時間軸変換:アゾベンゼンを末端に有するビオロゲン誘導体とPillar[5]areneとのホスト-ゲスト錯体形成
- 新しいドナー分子, テトラチアフルバレノキノン(チオキノン)-1,3-ジチオール(ジセレノール)メチドのFeX4(X=Cl, Br)塩の結晶構造および電気伝導・磁気性質