9,10-ビス(1,3-ジチオール-2-イリデン)-9,10-ジヒドロアントラセン骨格を有するビスクラウンエーテル型酸化還元応答性ホストの合成と性質
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概要
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可逆な構造変化を示す酸化還元応答性ホストとして、9,10-ビス(1,3-ジチオール-2-イリデン)-9,10-ジヒドロアントラセン骨格の1,8位に2つのベンゾ-15-クラウン-5-エーテル環を導入したホスト分子1を設計した。ホスト1の合成は対応するアントラキノンのWittig-Horner反応により行った。ホスト1は対応するジカチオン2との間で相互変換が可能であり、酸化還元に際して分子構造が変化することがサイクリックボルタンメトリーによって確認された。中性分子1とジカチオン2のカリウムイオンに対する錯形成能をNMR滴定で調べたところ、両者には顕著な差があることが明らかになった。
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基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会) | 論文
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