アセナフトポルフィリンの吸収および発光特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ポルフィリンは可視領域に強い吸収を持つことから、その光物性を応用して光合成系のモデルや有機太陽電池の素材として用いられている。また、蛍光を発することも知られているため、ポルフィリンの光物性に関する研究は盛んにおこなわれている。<BR>今回、我々は[3+1]合成法を用いてトリビシクロアセナフトポルフィリンを合成し、光物性の測定を行った。その結果、他のポルフィリンと比較すると複雑な吸収を示し、蛍光スペクトルの形状、蛍光量子収率は励起波長によって変化することが分かった。さらに、蛍光検出波長を変化させると異なる励起スペクトルが得られたことから、このポルフィリンでは単一分子で2種類の吸収と蛍光が観測されたといえる。さらに、置換基を変えたトリビシクロアセナフトポルフィリンにおける光物性も測定した。
- 基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会)の論文
基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会) | 論文
- 開口部サイズの精密制御:含セレン開口C60の合成と性質
- CO2吸蔵状態にあるアザカリックス[4]アレーンの結晶構造解析
- スピロ縮環トラキセン誘導体の合成と性質
- ミクロからマクロスコピックタイムスケールへの光による時間軸変換:アゾベンゼンを末端に有するビオロゲン誘導体とPillar[5]areneとのホスト-ゲスト錯体形成
- 新しいドナー分子, テトラチアフルバレノキノン(チオキノン)-1,3-ジチオール(ジセレノール)メチドのFeX4(X=Cl, Br)塩の結晶構造および電気伝導・磁気性質