スカンジウムイオンにより促進されるNADH類縁体から<I>p</I>-ベンゾキノン誘導体へのヒドリド移動反応における一段階のヒドリド移動と電子移動を経由する機構の境界
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概要
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中性状態でスカンジウムイオン(Sc<SUP>3+</SUP>)と錯形成する2-<I>p</I>-トルイルスルフィニル-1,4-ベンゾキノン(TolSQ)を用いて、NADH類縁体とのヒドリド移動反応機構について検討を行った。その結果NADH類縁体、アクリダンからTolSQ-Sc<SUP>3+</SUP>錯体へのヒドリド移動反応は、高温下(25度から60度)では、一段階のヒドリド移動反応機構で進行することがわかった。一方で、低温下(-40度から25度)においては、アクリダンからTolSQ-Sc<SUP>3+</SUP>錯体への電子-プロトンの逐次的な移動を経てヒドリド移動反応が進行することがわかった。このヒドリド移動反応機構の詳細について発表を行う。
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基礎有機化学会(基礎有機化学連合討論会) | 論文
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