カウンタウェイトの設置された単導体送電線のギャロッピング発生メカニズムの検討
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概要
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本論文では,カウンタウェイトの設置された着雪単導体送電線のギャロッピング発生メカニズムを明らかにするために,準定常理論に基づいた複素固有値解析を実施した。そして,複素固有値解析結果から得られた不安定なモードについて,電線に作用する空気力により消費されるエネルギーを運動成分と空気力成分ごとに確認した。その結果,10m/s以上の風速域では,従来の鉛直ギャロッピングとは異なる,ねじれ運動に起因した抗力変動が原因の自励振動が発生することが分かった。また,その消費エネルギーの線路方向分布より,主な励振力はカウンタウェイトの設置された電線断面で発生していることが確認できた。そして,その電線断面の運動より,カウンタウェイトの偏心モーメントの変動によるねじれ運動とそのねじれ運動に起因した抗力変動による水平運動が連成していることがわかった。
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