固定円柱の後流に直列配置された複数円柱の振動に関する基礎的実験
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概要
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柱状体のウェイクギャロッピングにより風のエネルギーを獲得しようとする場合,もし複数の柱状体が振動するならより多くのエネルギーを獲得することができるであろう.この着想に基づき,本研究では固定円柱の後流にバネ支持された同径の円柱を複数直列配置して,基礎的な風洞実験を実施した.振動円柱の本数は1本から3本とし,それぞれについて円柱間の中心間距離を2倍,3倍,4倍と変え,それぞれの円柱の振動振幅と振動数をビデオ画像から読み取った.その結果,振動円柱が2本および3本の場合でも,すべての円柱が同時に振動する結果を得た.興味深いことに,振動円柱が2本および3本の場合には,振動円柱が1本だけのときにはウェイクギャロッピングを生じなかった中心間距離が円柱径の2倍の場合でも振動した.また,中心間距離が最も近接している円柱径の2倍の場合が,3倍あるいは4倍の場合よりも大きな振幅の振動をする結果となった.
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