モーダル解析による4導体送電線のギャロッピング発現特性の考察
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概要
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本研究では,4導体送電線のギャロッピング発現時の基本特性の把握を目的とし,送電線を有限要素法でモデル化し,静的つり合い解析および有風時の構造モードをベースとした複素固有値解析を実施し,ギャロッピングが発現するモードを特定した.また,空気力によって失われるエネルギーの寄与を示す式を誘導し,ギャロッピング発現時の各モード間の連成空気力の寄与について述べた.4導体送電線のギャロッピングは,鉛直モードの振動が支配的であるものの,鉛直モードとねじれモード間の連成空気力の寄与が大きいことが確認できた.さらに,電線の静的変形量の増加による有風時のモードに複数の自由度の変位が含まれる構造特性が,鉛直-ねじれ変位間以外の変位間にも連成空気力を生じさせ,その空気力がギャロッピングの発現に大きく寄与することが分かった.
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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