大スパン膜屋根構造物の加速度応答計測と動特性の同定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
構造物の応答推定を行う際に固有振動数,振動モード形,減衰定数などの動特性が非常に重要であることは一般に知られている。精度良く応答推定を行うためには動特性を正確に推定する必要があるが,大スパン構造物の場合は,複数のモードが近接して存在することがほとんどで,動特性の正確な推定が非常に困難である。また,固有振動数や振動モード形についてはFEM解析などにより,ある程度の精度での推定は可能であるが,減衰定数に関しては,事前に推定することは現段階では不可能であり,過去の実測データから推定された減衰定数のデータベースに基づいて設計時の減衰定数が定められている。著者らはこれまでも多くの構造物において常時微動計測を行い,精度の良い動特性の同定手法の検討や動特性の蓄積を行っており,本報では大スパン構造物の動特性を推定するために、2002年の日韓ワールドカップの際に建設された韓国済州島の西帰浦(Seoguipo)サッカースタジアム屋根の加速度計測を行って得られた風応答計測結果および動特性の推定結果を報告する。
- 一般社団法人 日本風工学会の論文
一般社団法人 日本風工学会 | 論文
- CFD による火災旋風と火の粉の飛散解析
- ガストフロントの突風構造
- 数値流体解析による超偏平矩形断面におけるねじれ1自由度振動時の非定常空気力の算出
- 送電用鉄塔の耐風設計のための風向別基本風速に関する検討
- 風向別風速を用いた送電鉄塔の耐風設計法に関する研究 : 「送電用鉄塔の風荷重指針(案)」の骨子