自動車運搬船の空力低減に関する風洞実験
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概要
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新興国の著しい経済発展による、国際的な物流量の増大が地球環境に影響を与えるのではないかと懸念されている。そういった観点から、船舶の環境への負荷を減らすため、より高効率な船舶が模索されている。その一つとして、風圧抵抗を減らし、高効率化を図るため船首が半球状に改良された自動車運搬船(Pure Car Carrier:以下PCC)がある。その模型と現行のPCCの模型を風洞内で回転させ、抗力、横力、回頭モーメントを測定した。風圧抵抗を比較し、その減少を定量的に把握した。また、その改良型のPCCにセールを兼ねた翼形状のファンネルを搭載し、同様に風洞実験を行った。ファンネルも船体とは独立して回転可能になっており、船体とファンネルに対する風向が船体の風圧抵抗に与える影響を調べた。その結果、抗力、横力、回頭モーメントともにファンネルの有無によって特定の角度で影響を及ぼしていることが分かった。
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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