風洞実験による構台足場の風力係数評価
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概要
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折板屋根成型機を載せる架台(構台足場)は通常の足場を連立して組み上げた構造物である。しかし,足場の設計に一般に用いられている「風荷重に対する足場の安全技術指針」((社)仮設工業会)にはこのような複数の枠組足場が連立する際の遮蔽係数が記されておらず,風荷重を算定することができない。そこで筆者らは,枠組足場を対象に縮尺1/70で再現した模型を用いて風洞実験を行い,構台足場の平均風力係数を評価した。その結果,1組の枠組足場の平均風力係数は正面からの風では0.22を示し,風向角15°の時に最大値0.24を示すことが分かった。また,4組の枠組足場からなる構台足場を建物模型周りに設置して行った実験により,構台足場を建物隅角部付近に設置した際に平均風力係数が大きな値を示し,最大で0.84となることが分かった。
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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