低層建物の寄棟屋根に作用する風圧性状:正方形平面の場合
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概要
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寄棟屋根をもつ低層建物の風洞実験を行なった結果から、寄棟屋根の外装材設計用のピーク風圧係数および構造骨組設計用の屋根全体の風力係数について次のことがわかった。外装材設計用のピーク風圧係数については、屋根のコーナー部および隅棟が大きく、コーナー部では-7を超える。隅棟部のピーク風圧係数は、屋根勾配が20°で最大となる。屋根全体の揚力係数は屋根勾配が20°以下で大きく、30°以上では小さくなる。屋根全体の抗力係数は屋根勾配の大きくなるにつれて増加する。なお、屋根全体の風力係数に与える軒の出による影響は小さい。また、わが国において比較的被害が多い垂木に作用するめくれモーメントについて検討した結果、屋根勾配が10°の場合が最も大きく、軒の出があるとめくれモーメントは増加する。
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一般社団法人 日本風工学会 | 論文
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